シリア政府軍、東グータの一部地区を制圧 救援物資搬入できず
窮状に陥った住民のための支援物資搬入も滞っている。国連の支援物資9万人分を積んだトラック45台は、まだ東グータに入ることができていない。
国連人道問題調整事務所は4日の声明で、一部地域には5日に支援物資が届けられることを望むと発表。「現地のチームはそれを実現するために全力を尽くす用意がある」とした。
国連のパノス・ムムツィス・シリア担当地域人道調整官が4日に発表した声明によると、シリア政府軍が東グータに対する空爆と地上作戦を開始した2月18日以来、死者は約600人、負傷者は2000人を超えた。
一方、医療支援団体「国境なき医師団」は、2月18日~27日までの間に死亡した民間人は770人、負傷者は4000人以上としている。
同時に、ダマスカス近郊では東グータからの地上攻撃や砲撃によって、民間人に多数の死傷者が出ている。