ロシア人の元スパイに神経剤を使用、警官も重体に 英警察

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ロンドン警視庁は神経ガスによる殺人未遂事件として捜査に乗り出したと発表した

ロンドン警視庁は神経ガスによる殺人未遂事件として捜査に乗り出したと発表した

ロンドン(CNN) 英イングランド南部ソールズベリーのショッピングセンターで、二重スパイだったとされるロシア人男性とその娘が意識不明の状態で見つかった事件で、ロンドン警視庁は6日、神経ガスによる殺人未遂事件として捜査に乗り出したと発表した。

この事件では4日、元スパイのセルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリア氏が、ショッピングセンターのベンチで意識を失った状態で発見された。2人は病院に運ばれ、重体に陥っている。

ロンドン警視庁は、何物かが故意に2人に対して神経ガスを使ったと判断した。具体的にどんな物質が使われたのかは明らかにしていない。

さらに、事件直後に現場に駆け付けた警察官の1人も重体になっていることを明らかにした。

英国のジョンソン外相は、もし外国政府の関与が判明した場合は「断固として対応する」と表明。2006年にロシア人の元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウム入りの紅茶を飲んで死亡した事件に言及し、今回も同様の事件が繰り返されたと語った。

リトビネンコ氏の殺害について、英国の捜査ではプーチン大統領が関与した可能性を指摘したが、ロシア外務省は政治的動機に基づく捜査だったとして関与を否定している。

在英ロシア大使館は今回の事件についても、「新たな反ロシアキャンペーン」として非難する声明を発表。ロシア外務省報道官は記者団に対し、現時点で英当局から公式に捜査への協力は要請されていないと語った。

英政府は事件への対応を協議するため閣議を招集した。

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