英王室挙式、「贈り物よりインド女性へ生理ナプキンを」
ロンドン(CNNMoney) 挙式を間近に控えた英ヘンリー王子と婚約者のメーガン・マークルさんが、結婚式の贈り物の代わりとして、インド女性向けに安価な生理用ナプキン普及に取り組む団体に寄付を行うよう呼び掛けている。
結婚式はウィンザー城で19日に行われる予定。2人は結婚式の贈り物の代わりに、幾つかの慈善団体に寄付を行うよう求めている。その中で唯一、外国の団体として選ばれたのがインドのムンバイに拠点を置く「マイナ・マヒラ財団」だ。
マイナ財団は、ムンバイのスラムに住む女性にとって生理用品を入手しやすくしたい考え。こうした女性に安価かつ衛生的な生理用ナプキンを提供する取り組みを進めている。
マイナ財団の創設者は「生理はごく自然な身体現象だが、インドではいまだに大きなタブーになっている」と指摘する。小売店では男性スタッフが働いていることが多いため、女性は生理用品の購入を恥ずかしく思うのが現状だ。
こうした中、マイナ財団はナプキン製造に当たる15人の地元女性を雇用。安定して安全な仕事を提供するとともに、神話的通念やタブーの打破を進めている。この他にも女性50人がスラムでナプキンの配布を行っている。
インドで行われた国家規模の家族健康調査によれば、15~24歳のインド人女性の40%以上が月経期間中に生理用品にアクセスできていない。国連児童基金(ユニセフ)などによると、その代わりに、ぼろきれや古い衣服、新聞、干し草、砂、そして灰をも利用しているという。
マイナ財団の創設者はボランティアの1人やムンバイ在住の女性2人と一緒にロイヤルウェディングに参列する予定。ロンドン滞在中には、財団のための資金集めも行う考えだ。