パキスタンで猛暑、死者65人の情報も
イスラマバード(CNN) パキスタンの最大都市、南部カラチが平均気温をはるかに超えた猛暑に見舞われている。3日間で数十人が死亡したとの情報もある。
パキスタン気象当局によると、カラチの最高気温は21日、平年の35度を大幅に上回り、44度に達した。
市全体で停電が起きたうえ、先週から始まったイスラム教の断食月(ラマダン)とも重なり、事態は深刻化している。イスラム教徒の多くはラマダンの間、日中は食べ物も飲み物も一切口にしない。
カラチの遺体安置所を運営する団体の責任者はCNNに、死者が65人に上っていると述べた。一方、地元緊急対策当局の責任者は、これまでに死亡したのは1人だとしたうえで、住民らに外出を控えるよう呼び掛けた。
熱波はインド中部と北部にも及んでいる。同国が南部から順に雨季に入り、ラマダンが終わる来月までは注意が必要だ。
カラチでは2015年、45度に達する猛暑で病人や高齢者ら少なくとも1300人が死亡した。
今後数日間は40度台前半、週末には30度台後半の暑さが続くことが予想される。