核実験場へたどり着くには――飛行機、列車、バス、徒歩で18時間
(CNN) 北朝鮮が実施を発表している核実験場での廃棄式典を目撃するため、外国人ジャーナリストの小集団が、咸鏡北道(ハムギョンブクト)豊渓里(プンゲリ)を目指して長い旅路に出発した。
CNNの取材班を含むこの記者団は東海岸にある港町、元山市を出発。元山市には22日に中国・北京からの特別便で到着していた。
北京からのフライトも豊渓里へ向かう長い旅路の第一歩に過ぎない。
そこへたどり着くには、11時間列車で移動し、4時間バスに揺られ、その後、1時間ほど歩いて山腹を目指す。記者団は、そこで核施設の廃棄作業が目撃できると伝えられている。
移動は、最近の大雨によって、より厳しいものとなった。豊渓里周辺地域の基幹道路にも影響が出ていた。
韓国からの記者8人もぎりぎりになって参加が認められた。北朝鮮は当初、韓国人記者の入国を認めていなかった。理由は不明だ。
国際メディアは首都・平壌や南北共同事業を行う北朝鮮の開城(ケソン)工業団地を定期的に訪問することが可能だが、その他の地域を訪れる機会は、きわめてまれだ。
CNNのウィル・リプリー記者は18度、北朝鮮を訪問しているが、平壌を経由しないでの飛行機移動は今回が初めてだった。これまで、CNN取材班が元山市を訪れる場合は、最初に平壌に移動し、そこから陸路を使っていた。