EU司法裁、同性パートナーにも居住権認める判断

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司法の判断で、同性パートナーとルーマニアで暮らせることになったコーマンさん(右)

司法の判断で、同性パートナーとルーマニアで暮らせることになったコーマンさん(右)

(CNN) 欧州連合(EU)司法裁判所(最高裁に相当)は5日、EU市民の同性パートナーにも異性の配偶者と同じく、域内に住む権利を認める判断を下した。

EU法では、EU市民が域外の国民と結婚した場合、配偶者にも加盟国に永住する権利が認められる。EU司法裁は「配偶者という言葉に性別はなく、同性パートナーも含まれる」と判断し、この権利を同性婚の場合にも適用できることを示した。

同性パートナーは、加盟国の中で同性婚を認めていない国にも居住できる。ただし、同性婚を合法化するかどうかは各加盟国の自由とされた。

裁判のきっかけになったのは、米国とルーマニアの二重国籍を持つエイドリアン・コーマンさんと、米国人パートナーの男性カップル。2人は米国で出会い、2010年にベルギーで結婚した。

その後、コーマンさんの実家があるルーマニアで暮らそうとしたが、ルーマニア政府は米国人パートナーが同国に住み、働く権利はないと判断した。2人は性的指向による差別を受けたとしてルーマニアの裁判所に訴え、ルーマニア憲法裁がEU司法裁の判断を求めていた。

コーマンさんは判決を受けた声明で、支持者らへの感謝を表明。「人間の尊厳の勝利だ」と述べた。

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