モスクで爆発、20人死亡 イスラムの祭日狙う ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州のモスク(イスラム教礼拝所)で2発の爆弾が爆発し、地元警察によると少なくとも20人が死亡、数十人が負傷した。
警察によると、爆発は同州ダンボアのモスクで16日遅く発生。この日はイスラム教のラマダン(断食月)明けを祝うイード・アルフィトルのために信者が集まり、帰宅しようとしていたところで爆弾が爆発した。
爆発の威力はすさまじく、20人は即死だった。負傷した48人あまりは病院に運ばれたが、多数が重体となっており、犠牲者の数はさらに増える可能性もある。死傷者の数はまだ確認中だという。
現時点で犯行声明は出されていない。しかし同地では過激派集団「ボコ・ハラム」が爆弾テロや誘拐を繰り返しており、警察は今回の事件にも同集団が関与した可能性があるとみて調べている。
警察によると、今回の事件はダンボアの住民を狙った計画的な犯行だったと思われる。現場のモスク周辺では市場や住宅にも爆弾が仕掛けられ、相次いで爆発が起きていた。
ナイジェリアでは1カ月ほど前にも北東部アダマワ州のモスクで2発の爆弾が爆発し、信者など少なくとも24人が死亡、多数が負傷していた。こちらの事件でも犯行声明は出されていない。