インド最高裁、被告の死刑判決を支持 12年の強姦殺害で
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーで2012年、23歳の女子学生が集団によって強姦され死亡した事件で、インド最高裁は10日までに、有罪となった被告らへの死刑判決を支持する判断を下した。
死刑判決を受けた4人の被告のうち3人が減刑の嘆願書を提出していたが、最高裁がこれを退けた。残る1人の嘆願書は来週提出される予定。
被害者の女性の母親は裁判所の判断に感謝を表明しつつ、インド国内で蔓延(まんえん)する性犯罪の被害に遭った他の女性たちにも言及。「被告らが実際に絞首刑になるまでは、娘や他の女性たちに対して正義がなされたとは言えない」と強調した。
一方、被告の弁護人は、判決自体がメディアの圧力や大衆心理の影響を受けたもので不当だとの見解を表明。弁護人が判決の矛盾を指摘できる場合、被告は最後の法的措置として新たな嘆願書の提出が認められていると主張した。
12年12月、被害者の女子学生は友人とバスに乗っていたところを男6人に襲われ強姦された。男らは女性を鉄の棒で殴り、バスから放り出した。重傷を負った女性は病院に運ばれ治療を受けたが、内臓の損傷が原因で約2週間後に死亡した。
逮捕された6人のうち、年少の1人は3年間の少年拘置所送りとなった。別の1人は13年に勾留施設内で自殺。残る4人に同年、ニューデリーの高等裁判所が死刑判決を言い渡していた。