トランプ氏、欧州歴訪に出発 プーチン氏との会談が「一番楽かも」
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は10日、欧州歴訪に出発した。これに先立つ記者会見で、予定される会談相手のうち一番楽なのは、プーチン・ロシア大統領かもしれないと語った。
トランプ氏はまずブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した後、英国を訪問してメイ首相との会談、エリザベス女王との会見に臨む。16日にはヘルシンキで、プーチン氏との初の正式な首脳会談を予定している。
トランプ氏は歴訪の日程について「NATOがある。次の英国は、ちょっとした混乱状態だ。そしてプーチン氏だ」と話し、「率直に言って」この中でプーチン氏が一番やりやすいかもしれないと述べた。
その後、プーチン氏は敵か味方かという質問を受けると、「今はちょっと言えない。私の意見としては競争相手だ」と答え、「ロシアとうまくつきあうこと、中国とうまくつきあうこと、ほかの国ともうまくやることはいいことだ。悪いことではない。これまで何度もそう言っている」と強調した。
また、米国がNATOに「利用されてきた」という従来の主張を繰り返して「米国にはたくさんの同盟国があるが、利用されるわけにはいかない。欧州連合(EU)にはつけ込まれている」と語り、米国がNATOに出している拠出金は「米国のためよりも他国のためになっている」と批判した。