選挙候補者を狙った自爆テロ、128人死亡 パキスタン
パキスタン・クエッタ(CNN) パキスタン南部バルチスタン州で13日、今月行われる総選挙の候補者の車列を狙った自爆テロがあり、州政府高官によると、少なくも128人が死亡、200人以上が負傷した。
同高官によると、州議会での議席獲得を目指して選挙活動していた候補者や付近にいた人々がこの爆発で死亡した。現場は州都クエッタに近いマストゥングで、パキスタン国内で今年最悪のテロ攻撃となっている。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がメールで犯行声明を出した。CNNは現時点でこの主張の信ぴょう性を確認できていない。
民間防衛当局トップはCNNの取材に、8~10キロの爆発物が使われたと明らかにした。
北西部カイバル・パクトゥンクワ州バンヌでも同日、元州首相の車列を狙った攻撃があった。元幹部は政治集会の会場の間を移動していたところだった。
この爆発で4人が死亡、32人が負傷したが、候補者の元幹部は無事だった。犯行声明は出ていない。
パキスタンではこの日、シャリフ元首相が汚職絡みの罪で禁錮10年の刑に服するため帰国した。有罪判決を言い渡されたのは先週。投票日をわずか3週間後に控える中での判決は元首相の党に打撃となり、政治情勢に変化をもたらしている。
相次ぐ攻撃を受け、選挙日を前に暴力への恐れが高まっている。10日には北西部ペシャワルで自爆攻撃があり、少なくとも20人が死亡、63人が負傷していた。