ハント英外相、米国で演説へ ロシア制裁の強化訴え
ワシントン(CNN) 就任後初めて米国を訪問している英国のハント外相が、21日の演説で欧州連合(EU)に対し、ロシアへの制裁を包括的なものとするべく確実に取り組むよう求める方針であることが分かった。
CNNが入手した演説の抜粋によれば、ハント外相はロシアの「有害な振る舞い」への各国の対応に焦点を当てる見通し。現状では「我々の安全を維持する国際秩序が傷つけられている」と警鐘を鳴らす。
ワシントンで行われる演説では「ロシア政府との関係構築には当然取り組まなくてはならないが、一方で率直にものをいう姿勢も必要だ。プーチン大統領の下でのロシア外交は、世界をこれまでよりも危険な場所にしている」と発言するとみられる。
そのうえで、上記の抜粋では「ロシアへの制裁が包括的なものとなるようEUの協力を求める」とし、英国は米国と「本物の協調体制」をとると明言。「英米のような志を同じくする自由な民主主義国家は、協力することによってのみ集団としての経済的、外交的な強度を保っていける」などとの認識を示した。
一方で民主主義の核心は表現の自由にあると指摘しつつ、「フェイクニュースの氾濫(はんらん)」や「外国による選挙介入の試み」のために、有権者が独立した情報へのアクセスを妨げられる事態にも言及する見通しだ。