166人の頭蓋骨を発見、衣類や所持品も メキシコ
(CNN) メキシコ南東部ベラクルス州の当局は6日、遺体が集団で埋められている場所をドローンや地中探知レーダーで捜索した結果、少なくとも166人の頭蓋骨が見つかったと発表した。
同州司法長官によると、捜索は先月寄せられた情報に基づいて行い、頭蓋骨のほかに、衣類200点や身分証明書などの所持品144点が見つかった。死亡したのは2年ほど前だったと推定している。
メキシコではベラクルス州のほか、ヌエボレオン、ゲレロ、ハリスコ、ミチョアカンなどの各州でも、大勢の人の遺体が集団で埋められた場所が見つかっている。
いずれも麻薬カルテルが大きな勢力を振るっている地域だが、今回発見された遺体との関係は現時点で分かっていない。
遺体は遺伝子鑑定を行って、行方不明者の情報を登録したデータベースと照合する。衣類や所持品などの写真も、早ければ来週にも公表する予定。司法長官は住民に対し、家族が行方不明になっている場合は当局に届け出るよう促している。
ベラクルス州では1年以上前に別の場所でも、約300人の遺体が集団で埋められている場所を警察が発見していた。
非政府組織や連邦当局によると、メキシコで届け出が出されている行方不明者は3万人を超えている。