ビクトリア湖のフェリー転覆、死者127人に タンザニア
(CNN) アフリカ最大の湖ビクトリア湖でフェリーが転覆した事故で、タンザニア政府の当局者は22日までに、CNNに対して、死者が少なくとも127人に上ったことを明らかにした。
事故は20日に発生。湖にあるウケレウェ島ブゴロラからウクラ島にフェリーが向かっていたところ、目的地から200メートルの位置で転覆した。この日はウクラ島で市場が立つ日で、多くの乗客が市場を目指していた。両島ともタンザニアに属する。
タンザニア国営放送はキジャジ官房長官の話として、マグフリ大統領がフェリーの運航業者の逮捕を命じたと伝えた。マグフリ氏は22日から3日間の服喪も宣言したという。
タンザニア運輸相は、20日に40人、21日にも40人が救助されたと明らかにした。
救助活動は視界不良のため20日にいったん中断したものの、21日には再開し、乗船していたとみられる数百人の捜索が続けられた。
現場からの画像には、ボートに乗り込んだ救助隊が転覆したフェリーの隣で、オレンジの救命浮輪につかまる生存者を引き上げる様子が写っている。
乗客の総数は今のところ確認されていないものの、定員わずか100人のボートに400人以上が乗っていたと推定されている。
ビクトリア湖はアフリカ最大の湖で、タンザニア、ウガンダ、ケニアの国境をまたぐ形で広がっている。