セクハラ抗議の女性殴打、男に禁錮6カ月 パリ
(CNN) パリの検察当局は7日までに、市内中心部のカフェ前の路上で今年7月下旬、性的嫌がらせの発言をした男に言い返した女性が顔を殴られた事件で、被告に禁錮6カ月の判決が下されたと報告した。検察当局の報道担当者がCNNに明らかにした。
判決には執行猶予付き禁錮6カ月も含まれた。被告の氏名は明かさなかった。
被害者の女性マリー・ラゲールさんはこの後、泣き寝入りせず暴行場面をとらえた監視カメラの映像をフェイスブック上に公開し、女性のセクハラ被害に対する国内論議を引き起こしていた。
フランス国会では今年7月、みだらかつ屈辱的、威嚇的などの内容のセクハラ発言を禁じる新法が可決されていた。公共の場での嫌がらせ行為に対しては現場での90~750ユーロ(約1万1790~約9万8250円)の罰金も想定している。
9月にはパリ近郊を走っていたバスの中で女性に性的暴行を働いた男に300ユーロの罰金が言い渡され、新法下での初めての有罪判決となっていた。