豪首相、エルサレムの首都認定と大使館移転を検討
エルサレム(CNN) オーストラリアのモリソン首相が15日、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、豪大使館をテルアビブから移転することを検討していると明らかにした。イスラエル首相府が発表した。
発表によるとモリソン氏は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談した際に「検討中だ」と語った。
モリソン氏は16日、豪首都キャンベラでの会見で、エルサレムへの首都認定と大使館移転を「まだ決定してはいない」と述べたが、「政府として柔軟な姿勢で臨んでいる」と説明した。
同氏はさらに、今後2~3カ月のうちに閣議や外国首脳らからも意見を聴く構えを示した。
また、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」を目指す案を引き続き支持すると表明する一方、同案は「率直に言ってそれほどうまくいっていない。あまり前進していない」との見方を示した。
ネタニヤフ氏とモリソン氏は会談で、イスラエルとオーストラリアの関係強化についても話し合ったという。
オーストラリアがエルサレムに大使館を移せば、米国と中米グアテマラに次いで3カ国目となる。南米パラグアイも米国に続いていったん移転に踏み切ったものの、8月に発足した新政権が最近、テルアビブに戻している。