ブラジル大統領選、極右ボルソナーロ氏が当選確実

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ブラジル大統領で当選を確実にしたボルソナーロ氏/MIGUEL SCHINCARIOL/AFP/AFP/Getty Images

ブラジル大統領で当選を確実にしたボルソナーロ氏/MIGUEL SCHINCARIOL/AFP/AFP/Getty Images

サンパウロ(CNN) ブラジル大統領選の決選投票が28日に実施され、「ブラジルのトランプ」とも呼ばれる極右候補、社会自由党のジャイル・ボルソナーロ下院議員(63)が当選を確実にした。

中央選管に相当する高等選挙裁判所が、開票率94%の時点で同氏の勝利を宣言した。

ボルソナーロ氏は今月7日、13人が立候補した第一回投票でトップに立った。しかし得票数が過半数に届かず、2位だった左派・労働党のフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長と決選投票で対決した。

ブラジルでは長引く不景気や治安の悪化、13年続いた労働党政権による大規模な汚職などに対し、国民の不満が募っていた。

選挙戦ではボルソナーロ氏とアダジ氏が激しい非難の応酬を繰り広げ、政治的動機による暴力事件が続発した。ボルソナーロ氏は先月、遊説先で腹部を刺されて選挙運動の中断を余儀なくされたが、この事件で支持率はさらに上昇した。

同氏は米国のトランプ大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領との共通点が指摘され、女性べっ視や人種差別、同性愛者への偏見を示す過激発言で物議を醸してきた。

ソーシャルメディア上では反ボルソナーロ運動が支持を集め、親ボルソナーロ派が組織的な中傷作戦に使っていたとされる偽アカウントの摘発が相次いだ。

アダジ氏は、汚職などの罪で大統領選出馬を禁止されたルラ元大統領の代役として、副大統領候補から繰り上がった。一部の有権者は、労働党の政権復帰を阻止するためにボルソナーロ氏を支持すると語っていた。

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