日産のゴーン会長を逮捕、「重大な」不正が明るみに
香港(CNN Business) 東京地検特捜部は19日夜、日産自動車のカルロス・ゴーン会長とグレッグ・ケリー代表取締役を逮捕した。内部調査の結果、長年にわたる「重大な不正行為」が明らかになったという。
日産は声明を発表し、内部告発を受けてゴーン、ケリー両容疑者を数カ月間調査していたと述べた。その結果、実際の報酬額よりも少ない金額を有価証券報告書に記載していたことが判明。そのほかにも会社資金の私的流用など、多くの重大な不正行為が明るみに出たとしている。
日産の西川(さいかわ)広人・社長兼最高経営責任者(CEO)は19日夜に東京で記者会見に臨み、両容疑者の逮捕を確認。22日にゴーン容疑者の解職を提案する臨時取締役会を開催すると述べた。
ゴーン容疑者が会長を兼務する日産、仏ルノー、三菱自動車3社の企業連合は業界最大の規模を有し、全世界で販売されている自動車の9台に1台を製造しているといわれる。
フランスのマクロン大統領は、訪問先のベルギーで「ルノーの株主として、フランス政府は3社の連合の安定性に関し細心の注意を払っていく」と述べた。