全長500キロの巨大砂嵐、健康被害の恐れも シドニーなど警報
(CNN) 全長500キロに及ぶ巨大な砂嵐がオーストラリア南東部を覆い、健康被害を生じさせる危険が高まっている。ニューサウスウェールズ(NSW)州シドニーは22日、大気の質が極度に悪化したとして警報を出し、子どもや高齢者、呼吸器疾患を持つ人などは外出しないよう呼びかけた。
衛星画像には、ロンドンからパリまでの距離に匹敵するほどの巨大砂嵐が、NSW州上空を沿岸部に向けて東へ移動する様子が写っている。
CNN系列局の9ニュースは22日、NSW州ウィルカニアやブロークンヒル周辺の空が砂嵐に覆われて薄暗くなった様子を伝え、「砂の壁がシドニーやキャンベラを襲っている」として警戒を促した。
This is incredible. A potent dust storm has darkened the skies around Wilcannia and Broken Hill in rural New South Wales. A wall of dust is currently bearing down on Sydney and Canberra, with warnings issued for asthmatics. Be careful out there. pic.twitter.com/Rzm6epwAx4
— Nine.com.au (@Ninecomau) 2018年11月21日
オーストラリアでは2009年にも、NSW州とクイーンズランド州が幅500キロ、全長1000キロの巨大砂嵐に襲われ、空がオレンジ色に染まったことがあった。
気象局の予報官によると、今回の砂嵐は2009年ほどの大きさや強さには発達していないものの、それでも健康リスクを生じさせる恐れがあると警告、「間違いなく視界が悪くなり、風も強くなる」と予想している。
同州では異常な旱魃(かんばつ)が続いており、気象局によると、低気圧に伴う強風で粉じんが巻き上げられて砂嵐が発生した。
旱魃の影響で水不足や不作が深刻化、牧草は荒れ地と化して、畜産農家が大きな打撃を受けている。
8月にはNSW州が「100%旱魃」を宣言。9月のオーストラリアは100年以上ぶりとなる記録的な少雨だった。