飼い犬がフォークリフトを操作、農家の男性圧死 英
(CNN) 英国の検視当局は23日、イングランド西部で昨年農家の男性が死亡した件について、飼い犬がフォークリフトのレバーを押して、男性に突っ込んだことによる事故死だったと明らかにした。
死亡したのはヒューイッシュに住むデレク・ミードさん(70)。英PA通信によると、昨年6月に自宅で岩石庭園を作っていたところ、事故が起きた。
23日に開かれた不自然死の死因を調査する死因審問で、ミードさんがギアをニュートラルにした状態でフォークリフトを降り、ハンドブレーキをかけないまま門を開けに行ったとの報告があった。車内に残っていた犬がシャトルレバーの上に飛び乗ったため、車両が前進してミードさんに突っ込み、車両と門の間にミードさんが挟まれたという。
ミードさんはその場で死亡が確認された。検視解剖では、外傷性窒息と脊髄(せきずい)骨折が死因と判明していた。
地元検視当局のピーター・ハロウイング氏はミードさんの死を「非常に悲劇的な事故」と形容した。
安全衛生庁の調査担当者も、ミードさんの死に関して他に「合理的な説明」はないと指摘した。シャトルレバーの操作は簡単で、自動車のウィンカーを出す場合と難易度は変わらないという。
ミードさんの息子は審問で、事故当日に家の近くの道を車で移動していた際、父親が挟まれているのを目撃したと証言した。フォークリフトの前方に父親の足が見え、フォークリフト側に向いてかがんだ状態で、まるで近づいてくる車両から逃げるような体勢に見えたと説明。父親のもとにたどり着いた時には、既に意識はなかったという。