アブドルアジズ氏は大学時代、留学先のカナダでサウジ政府の政策を批判して奨学金を取り消された。2014年に同国への亡命を認められ、17年に永住権を獲得した。
カショギ氏とアブドルアジズ氏は、サウジの反体制派が政府の監視を逃れて通信できるよう、外国の携帯電話用SIMカードを送るなどの手段を検討していた。
アブドルアジズ氏が今年5月、作戦の計画書を送ると、カショギ氏は富裕層の協力者から資金を集めることを約束し、翌月には最初の送金が確認されていたという。
ところが8月初めにサウジから、当局が計画を察知し、多数の関係者が拘束されたとの情報が入った。カショギ氏はこの知らせに驚き、「神よ我々を助けたまえ」というメッセージを返していた。