インドで瞑想していた僧侶がヒョウに襲われ死亡 数週間で5人目
(CNN) インド西部マハラシュトラ州の森林保護区で、瞑想(めいそう)していた僧侶がヒョウに襲われて死亡した。地元当局者が明らかにした。
AFP通信によると、同地には年に1度の祈祷(きとう)行事のために多数の僧侶が訪れており、死亡した僧侶もその1人だった。
森林保護区の当局者によると、僧侶は11日午前、寺院から1~2キロほど歩いて森に入り、木の下で瞑想していたところをヒョウに襲われた。この僧侶は、瞑想に出かけるのを習慣としていたという。
現場の森林はマハラシュトラ州の州都ムンバイから約800キロ。ヒョウのほか、トラやクマも生息している。AFPによれば、この数週間でほかにも4人がヒョウに襲われて死亡していた。
当局は、僧侶を襲ったヒョウの捜索を続けている。捕獲できた場合は住民による報復を避けるため、別の場所へ移す予定だという。
インド政府の2016年の統計によると、インドには1万2000~1万4000頭のヒョウが生息している。
しかし生息地の減少に伴って人との衝突が増え、違法取引を目的とした密猟も横行している。