写真特集:燃料税引き上げに抗議、パリで大規模デモ
フランス共和国の象徴とされる「マリアンヌ」にふんしたデモ参加者/Kamil Zihnioglu/AP
パリ(CNN) フランス政府による燃料税の引き上げに対する抗議をきっかけにはじまった「黄色いベスト」運動は、先週の週末も行われ、5週連続となった。ただ、前回よりもデモの参加者は減った。マクロン政権は、全土でデモが続いていることを受けて、燃料税引き上げの凍結や、最低賃金の引き上げなどの対応を発表している。
今月15日に行われたデモで、開催は5週連続となった。内務省によれば、15日の午後半ばごろまでにフランス全土のデモ参加者は約3万4000人となった。パリのデモには2000人超が参加した。その前の週の参加者は約7万7000人で、パリでも1万人が参加していた。
マクロン大統領が打ち出した対応策について一定数が評価した可能性がある。一方で、寒さや、ストラスブールのクリスマス市で起きたテロ攻撃の影響で参加者が減った可能性もある。
大規模な抗議デモに備えて、約6万9000人が各地に配備されていた。パリには8000人が配備されたという。
パリのシャンゼリゼ通りではデモ隊と衝突した警官が催涙ガスを使用した。デモ参加者の一部が治安要員に石を投げる様子もみられた。
警察によれば、15日午前に100人超が事情聴取を受けた。この人数は前週と比べて大きく減ったという。
15日は、ルーブル美術館やエッフェル塔などの観光施設も営業を行っていた。