コンゴのエボラ流行、さらに拡大 死者319人に
(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の保健省は18日、同国北東部で流行しているエボラ出血熱の患者が計542人報告され、このうち319人が死亡したと発表した。
患者のうち494人、死者のうち271人は感染が確認されている。
エボラ熱では感染者のうち、平均して約半数が死に至るが、死亡率は個々の流行によって異なる。
世界保健機関(WHO)は、地域社会の「無関心」と近隣の武力紛争が対応を妨げていると指摘した。
コンゴでは1976年に初めてエボラ熱が見つかってから、これで10回目の流行。2014年に西アフリカで1万1000人以上が死亡した史上最悪の流行に次ぐ、史上2番目の規模となっている。
WHOによると、今回の感染は北キブ州を中心に、隣接するイトゥリ州でも報告されている。両州はもともと人口が多いうえ、多くの避難民の移動経路になっていることが、感染拡大のリスクを高めている。