サウジ国王、内閣改造を命令 記者殺害受け外相ら交代
(CNN) サウジアラビアのサルマン国王は27日、内閣改造を命じ、ジュベイル外相を外務担当の国務相に降格させて後任にアッサーフ元財務相を起用した。サウジ人記者殺害事件をめぐり国際社会で波紋が広がったことを受けた動きとみられる。
サルマン国王はまた、バンダル王子を国家警備相に据えたほか、情報機関関連でも新人事を発表した。
ジュベイル氏は10月、米FOXニュースとのインタビューで、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害を「大きな過ち」と形容。「ならず者の作戦」でカショギ氏が死亡したとし、政府は「殺人事件」に関与した者を処罰するだろうと述べていた。
トルコ捜査当局やサウジ検察はカショギ氏について、イスタンブールにあるサウジ総領事館でサウジの暗殺部隊に殺害され、遺体は切断されたとの見方を示している。米中央情報局(CIA)は11月、こうした作戦がムハンマド皇太子の承認なしで実行されることはあり得ないと結論付けた。
サウジでは現在、サルマン国王とムハンマド皇太子が、記者殺害事件を受けた国家警備体制の改革をアピールしている。