エボラ疑いの男性、感染なし判明 スウェーデン

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スウェーデンの大学病院でエボラ出血熱に感染した疑いがあるとされた患者は感染していないことが判明した/CDC

スウェーデンの大学病院でエボラ出血熱に感染した疑いがあるとされた患者は感染していないことが判明した/CDC

(CNN) スウェーデン南部のウプサラ大学病院は4日、エボラ出血熱に感染した疑いがある患者を隔離していた問題で複数回の検査の結果、感染していないことが判明したと発表した。

感染が疑われ隔離されていた男性の容体は改善して安定しており、出血ももうないとした。男性は当初、同国の首都ストックホルムか約80キロ離れたエンシェーピングの病院に運ばれ、その後、ウプサラ大学病院に移送されていた。

同病院の幹部によると、男性はアフリカ中部ブルンジに約3週間滞在し、3週間前にスウェーデンに帰国していた。ブルンジで訪れた場所は大半が都市部だった。同国ではエボラ感染が進んでいるとの情報はないともした。

男性はウプサラ大学病院に運ばれた際、血を吐くなどエボラ出血熱に似た症状を呈していたという。この事態を受け、エンシェーピングの病院の救急医療室が閉鎖され、男性と接触していた職員への処置も施されていた。

欧州内でのエボラ発症は極めてまれで、世界保健機関(WHO)によると2015年にイタリアで1件、14年にスペインと英国で1件ずつが報告されている。

ブルンジはエボラ出血熱が猛威を振るっているコンゴ民主共和国(旧ザイール)と国境を接している。WHOによると、旧ザイールでの犠牲者は今月2日の時点で600人を超え、エボラ感染の被害では過去2番目の規模となっている。アフリカ西部地域では14年、最悪の感染被害が起き、1万1000人以上が死亡していた。

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