公の場で犬の散歩禁止、車の同乗も イラン首都
(CNN) イランの首都テヘランの警察首脳は31日までに、公共の場でペット犬を連れて散歩することなどを禁じる方針を明らかにした。
国営通信社「YJC」に述べた。司法当局から許可を得たとし、犬連れの市民らには今後厳しく対応するとした。「犬を公共の場に連れ出す一部の人々は市民の間に混乱と不安感をもたらしている」と述べた。
また、犬を車両に乗せることも禁じられる。
今回の禁止措置はイスラム教国家で犬の保有を嫌う聖職者や当局者による長年の働き掛けが奏功した結果ともなっている。
ロイター通信によると、同国のイスラム教聖職者の幹部は2010年、「犬は不潔であり、ペットとして飼育出来ない」とのファトワ(宗教見解)を発表。地元紙はこの幹部の発言として「犬との親密関係は西側の盲目的なまねごと」とし、「西側には自らの妻や子どもより犬を愛する人間が多くいる」などとも伝えていた。
テヘランでは中間層を中心に犬好きの住民が存在しているとされる。