英ヘンリー王子とメーガン妃、モロッコを初訪問
モロッコ・ラバト(CNN) 英国のヘンリー王子と出産を間近に控えたメーガン妃が、23日から3日間の予定でモロッコを初訪問している。
ヘンリー王子夫妻は23日夜、ロンドンから民間機でカサブランカに到着。空港では軍による歓迎式典が行われ、ライリー駐モロッコ英大使らが出迎えた。夫妻には歓迎のしるしとして、モロッコの伝統的な婚礼祝いなどに使われるナツメヤシの実が贈られた。
夫妻は国王ムハンマド6世が住む首都ラバトの王宮に滞在し、女性の地位向上などをテーマに同国との交流を深める。出発に先立ち、ケンジントン宮殿を通して「多くの若い人たちと会うのを楽しみにしている」と述べていた。
夫妻は24日、アトラス山脈の村アスニの学校を訪れ、この地方で全寮制の女子学校を開設している非政府組織(NGO)の設立者と対面した。
メーガン妃がアスニの学校を訪れ子どもたちと触れ合う様子/Tim P. Whitby/Getty Images Europe/Getty Images
25日には馬とのふれあいを通じて障害を持つ子どもを支援する同国のホースセラピーについて学び、恵まれない家庭の子どもたちを対象とした料理教室を視察する。
英国は欧州連合(EU)からの離脱を前に、EUと自由貿易協定を持つモロッコとの関係強化を図っている。王子夫妻の訪問もその一環と位置付けられる。
ラバトでは最近、賃金引き上げを求める教員らのデモをきっかけに暴動が起きるなど治安上の懸念があり、夫妻の市内散策は予定されていない。
メーガン妃は現在、妊娠7カ月。先週は友人らとの出産前祝いパーティーで米ニューヨークを訪れていた。