パキスタン、拘束したインド軍パイロット解放へ 緊張緩和の姿勢示す

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パキスタン軍が撃墜したとするインド軍戦闘機の残骸の横に立つパキスタン軍兵士=27日/STR/AFP/Getty Images

パキスタン軍が撃墜したとするインド軍戦闘機の残骸の横に立つパキスタン軍兵士=27日/STR/AFP/Getty Images

ニューデリー(CNN) パキスタンのカーン首相は28日、カシミール地方上空で撃墜したインド軍戦闘機のパイロットを解放すると発表し、両国が領有権を争うカシミールを巡って高まった軍事的緊張の緩和を図る姿勢を示した。

パキスタンは2月27日にインドの戦闘機を撃墜し、パイロット1人を拘束していた。カーン首相は「平和の証し」として、このパイロットを3月1日に解放すると表明した。

一方、インドは28日に首都ニューデリーで陸、海、空軍の共同記者会見を開き、パキスタンの約束にかかわらず、インドは厳戒態勢を続けると強調した。

パキスタンは、インドによる越境銃撃で民間人4人が死亡したとしている。これに対してインド軍は28日、銃撃戦を仕掛けたのはパキスタンだったと非難した。

カーン首相の発表に先立ちインドのモディ首相は、「全国民が我が軍の兵士を支持している」と述べていた。

核保有国のインドとパキスタンの間では、数日前から軍事衝突がエスカレートしている。28日には米朝首脳会談のためベトナムのハノイを訪れた米国のトランプ大統領もインドとパキスタンの衝突に触れ、「我々は両国を止めるために介入してきた」と説明、「それなりにいいニュースがある。これで終わりに向かうことを望む」と語った。

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