モロッコ国王と法王の車列に少年が突進、拘束される
ラバト(CNN) モロッコの首都ラバトで3月30日、同国を訪れたローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と国王ムハンマド6世の車列に向かって少年が突進し、当局に拘束される騒ぎがあった。
現場のビデオには、この少年(17)が車に駆け寄り、スーツ姿のグループに取り押さえられる場面が映っている。
モロッコの治安当局によると、少年は「親の健康問題」について、国王に直接訴えたいことがあったという。当局と国営MAP通信によれば、少年は拘束された。
訪問に同行したCNN記者によると、法王がこの騒ぎに気付いた様子はなかった。少年がその後、どのような扱いになっているかは明らかでない。
法王はこの週末にモロッコを公式訪問し、国民の大半を占めるイスラム教徒と、少数派のカトリック教徒の架け橋となる姿勢を示した。29日には訪問に先立ち、「平和と友愛の巡礼者」として同国へ向かうとツイート。ラバトでは数千人を前に演説した後、イスラム教指導者らとの会合を開いた。
Dear Moroccan friends, I am coming as a pilgrim of peace and fraternity. We Christians and Muslims believe in God, the Creator and the Merciful, who created people to live like brothers and sisters, respecting each other in their diversity, and helping one another in their needs.
— Pope Francis (@Pontifex) 2019年3月29日