シリア軍、北西部への爆撃で「テロリスト殺害」 戦闘激化に拍車

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反体制派の武装組織が支配下に置くイドリブ県南部の町をシリア政府軍が爆撃/ANAS AL-DYAB/AFP/AFP/Getty Images

反体制派の武装組織が支配下に置くイドリブ県南部の町をシリア政府軍が爆撃/ANAS AL-DYAB/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) シリア軍は12日、同国北西部イドリブ県の村で、「テロ組織の複数の拠点に対する集中的な爆撃」を実施した。国営メディアが報じている。

標的となったのは「ヌスラ戦線」の呼称で知られた旧アルカイダ系の武装勢力の拠点。国営シリア・アラブ通信(SANA)は11日にも、同組織が掌握しているとされるイドリブ県南部の複数の地点にシリア軍が攻撃を仕掛けたと報じていた。

SANAはシリア軍がこれらの攻撃で「多数のテロリスト」を殺傷したと報道。抗争の鎮静化に向けた合意に違反し、「軍の拠点や安全な町への攻撃を繰り返した」ことが理由だという。

アサド大統領に忠実なシリア政府軍は、イドリブ県とその南に隣接するハマ県の間で「テロリスト」らの動きを追跡している。

英国に本部を置く「シリア人権監視団」によると、両県を狙った爆撃はこの数日間で激しさを増した。住む場所を失った市民らは武装勢力の妨害でテントを張ることもできず、状況が悪化しているという。

国連は10日、先月28日以来、政府軍と非国家武装集団(NSAG)によるシリア北西部での戦闘激化に拍車がかかっていると発表。政府軍が地上作戦を開始したことで現地の一般市民やインフラ、行政サービスが打撃を受けているとの見方を示した。

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