空自のF35墜落、操縦士の「空間識失調」が原因か

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F35の機体/STR/AFP/Getty Images

F35の機体/STR/AFP/Getty Images

東京(CNN) 航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが4月に墜落した事故について、防衛省は10日、操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調」に陥ったのが原因だった可能性が高いとする調査結果を発表した。

防衛省によると、墜落機を操縦していた細見彰里3等空佐(41)は機影がレーダーから消える15秒前まで、落ち着いた様子で地上と交信していた。

機体は高度約9000メートルから急降下し、急角度で海に突っ込んだ。細見3佐はこの時、空間識失調に陥ったがその自覚さえなかったと考えられる。

空間識失調は、操縦者が機体の位置や傾き、高度、動きを正しく認識できなくなった状態。2009年に発表された航空自衛隊についての研究で、空自機の事故の12%は操縦者の空間識失調が原因と報告されていた。

同省は、操縦士を対象に再発防止のための訓練を実施する構えだ。

航空自衛隊は事故を受け、同型12機の飛行を中止しているが、岩屋毅防衛相は10日、調査と訓練を完了させ、地元住民の理解を得たうえで飛行を再開したいとの意向を示した。

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