中国の習近平主席、平壌に到着 主席訪朝は14年ぶり

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北朝鮮の金委員長(左)と中国の習国家主席=2019年1月/AP

北朝鮮の金委員長(左)と中国の習国家主席=2019年1月/AP

(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は20日、専用機で北朝鮮の平壌に到着した。中国国家主席による訪朝は14年ぶり。

中国国営メディアによると、習氏はこの日午前、妻や側近数人と共に北京を出発した。随行したのは王毅(ワンイー)外相や外交トップの楊潔篪(ヤンチエチー)政治局員、何立峰・国家発展改革委員会主任らだった。

習氏は平壌で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と2日間を過ごす予定。平壌の様子を捉えた写真には、中朝両国の国旗や風船の飾り、「壊すことのできない友情」と書かれた横断幕が写っている。

習主席は19日付の朝鮮労働党機関誌「労働新聞」に寄稿し、今回の訪問を「伝統的友好関係の新たな章を刻む」契機にしたいとの考えを表明した。習主席はこれまでも外遊前に海外メディアに寄稿してきたが、北朝鮮国営メディアが外国首脳の文章を掲載するのは異例だ。

金正恩氏は2018年3月、初の北京訪問後に習氏の訪朝を招請した。専門家の間では、中国政府が訪問を先送りにし、適切な状況を待って北朝鮮側から対価を引き出そうとしていた可能性も指摘されている。

アナリストは習氏の訪朝について、こう着状態の米朝非核化協議で何らかの動きがある前触れではないかとの見方を示す。

習主席とトランプ米大統領は来週、大阪で開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて会談するとみられている。米中貿易戦争に加えて北朝鮮との非核化交渉も議題に上る可能性が高い。

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