トランプ大統領、「正恩氏は約束守っている」 良好な関係を強調
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は11日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長から好意的な書簡を受け取ったなどと述べて良好な関係を強調し、正恩氏は「約束を守っている」との見方を示した。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、正恩氏から「素晴らしい書簡」を受け取ったところだと語った。
北朝鮮が先月、短距離弾道ミサイルを発射したことについては、正恩氏が第1回米朝首脳会談で停止を約束した核実験や長距離ミサイル発射ではなく「短距離の実験」にすぎなかったと指摘。「正恩氏は私との約束を守ってきた。これはとても重要なことだ」とあらためて強調した。
一方これに先立ち、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、北朝鮮は依然として核放棄の決断に至っていないとの見方を示し、「最大限の圧力」をかけ続けると表明した。
ボルトン氏やシャナハン米国防長官代行は、先月の短距離弾道ミサイル発射を明らかな国連決議違反だと非難したが、トランプ氏は「私の考えは違う」と主張してきた。
トランプ氏は11日、正恩氏との「非常に良好な関係」が書簡で確認されたと述べ、「とても明るいことが起きるだろう」と予告。第2回首脳会談の決裂以降、停滞が報じられている行方不明米兵の遺骨返還についても「返還は続いている」と述べた。
正恩氏の異母兄で2017年に暗殺された金正男(キムジョンナム)氏がかつて米中央情報局(CIA)の情報提供者だったとの報道をめぐっては、真偽を確認しなかったものの、自身の指揮下でCIAにそのようなことはさせないと断言した。
3回目の首脳会談が実現する可能性を尋ねた質問には、そうなればいいと思うが早まったことは言いたくないと答えた。