香港デモ、「G20で香港問題への支援を」 領事館に陳情

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「逃亡犯条例」改正問題についてG20で議題にするよう求めるデモが行われた/Anthony Kwan/Getty Images

「逃亡犯条例」改正問題についてG20で議題にするよう求めるデモが行われた/Anthony Kwan/Getty Images

(CNN) 大阪で28~29日に開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、香港のデモ隊が各国首脳に対し、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題をめぐる支援を訴えた。

香港中心部には数百人のデモ隊が集まり、米国や英国、日本を含むG20参加国の領事館まで行進。条例完全撤回への取り組みを後押しするよう各国首脳に求める陳情書を提出した。

夕方の集会では「香港解放を」と書かれたプラカードも掲げられた。参加者の多くは黒い服を着用し、抗議の歌を歌って、G20の首脳に権利保護を要請した。デモ隊の望みは逃亡犯条例をG20の議題とすることだが、中国外務省の高官は議論を許さない姿勢を示している。

香港ではこの2週間、計数十万人が街頭に繰り出して逃亡犯条例に抗議した。同条例をめぐっては、活動家や反体制派の中国本土引き渡しに使われる可能性を懸念する声が強い。

15日には林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が条例案の審議停止を表明したが、反対派は完全撤回を要求。さらに警官隊がゴム弾や催涙ガスを発射したことへの調査も求めている。

逃亡犯条例問題がG20で取り上げられるかどうかは依然不明。ポンペオ米国務長官は先週、トランプ大統領が中国の習近平(シーチンピン)国家主席にこの問題を提起する見通しだと明らかにした。

しかし中国の張軍・外務次官補は24日の記者会見で、デモに関する議論は「許さない」と強調。「香港問題は中国の内政事項だ。いかなる外国勢力にも干渉する権利はない」と述べた。

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