残存していた高架橋を爆破、崩落事故で43人死亡 伊ジェノバ

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爆発物は橋の足元部分や橋本体に仕掛けられた/Pier Marco Tacca/Getty Images Europe/Getty Images

爆発物は橋の足元部分や橋本体に仕掛けられた/Pier Marco Tacca/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) 昨年8月に一部が崩落し43人の犠牲者が出たイタリア北西部ジェノバ郊外にあるモランディ高架橋で、残存していた2カ所の塔部分などを計画的に爆破する解体作業が30日までに実施された。

新たな橋を建設するための措置。フランスのAFP通信によると、爆破作業は約7秒で終了した。爆発物を橋の足元部分や橋本体に仕掛けた上での作業だった。

作業に伴い近隣の住民ら4000人が自宅などから退避した。爆破で生じる粉じんの拡散を防ぐため水も大量に準備された。

爆破作業にはサルビーニ副首相兼内相も立ち会い、多数の地元住民も安全な場所から見守った。

豪雨に見舞われる中での崩落では橋を支えるケーブル部分が切断されるなどして通行中だった車両などが落下していた。高速道路が走るモランディ高架橋は1960年代に建設され、ジェノバ中央部でポルチェベラ川に架かり、イタリア北西部とフランスを結ぶ交通の要所ともなっている。

イタリアでは最大規模の橋の1つで、港湾都市ジェノバへの貨物や観光客輸送の主要ルートともなっていた。イタリアでは同橋の崩壊事故を受け、国内のインフラ基盤の安全性に関する論議が高まってもいた。

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