難民キャンプ襲った洪水、ロヒンギャが一層の窮状に バングラデシュ
ユニセフによると、男の子2人が洪水のために溺れて死亡、ほかにも子ども数人が負傷した。
支援団体によれば、キャンプで暮らす約6万人の子どもたちは、数百カ所の学習拠点が閉鎖されたために学校へ行くことができなくなった。道路や医療拠点、支援物資の配送拠点にも被害が出ている。
支援団体は難民支援活動や、水が原因となる疾患の拡大防止に力を入れている。
バングラデシュの外務相高官は、「国連と連携した不測の事態に対する備えは万全」だったと強調し、ハシナ首相は常にロヒンギャに特別の配慮をしていると言い添えた。
潘基文(パンギムン)前国連事務総長は首都ダッカで地球変動に関する会議に出席した後、10日にヘリコプターで上空から難民キャプの被害状況を視察した。
当面、今回の洪水に伴う最悪の事態は過ぎ去ったものの、来週には再び大雨が予想されており、モンスーンの季節は10月まで続く。