アテネ近郊でM5.1の地震、建物損壊の情報
(CNN) ギリシャの首都アテネ近くで19日、マグニチュード(M)5.1の地震が発生し、不安に駆られた住民らが建物から路上へ逃れるなどの混乱が生じた。
同国の地震観測当局によると、震源はアテネから北西へ23キロ離れたマーグラ近く。最大がM3.1とする余震も7度起きた。
政府報道官は地元メディアに、重傷者が出たとの情報はないとした。ただ、アッティカ地区の一部で建物が損傷したことが確認されたと述べた。震動は強かったものの短時間で終わり、テレビが揺れ動き、本棚から物が落ちたなどとする住民の証言も出ている。
パンタナサ聖堂の鐘堂が損壊/Alkis Konstantinidis/Reuters
同報道官によると、アテネ市内でエレベーターが止まり、消防士が閉じ込められた乗客の救出に当たった。地震発生で携帯電話などが一時、使えない状態に陥ったが復旧したとも語った。
断層地帯を抱えるギリシャは欧州でも地震の多発国の1つとなっている。2017年7月にはコス島でM6.7の地震が発生し、2人が死亡して多数が負傷。同島の歴史的な建物にも大きな被害が出た。
1999年にはM5.9の地震が同国で起き、143人の犠牲者が生まれた。