香港各地で「人間の鎖」、抗議運動の連帯と決意示す
香港(CNN) 香港各地で23日夜、デモ隊が「人間の鎖」をつくって民主派の抗議運動への連帯を示した。「逃亡犯条例」改正案への反対を発端とする抗議運動は開始から3カ月近くたっても勢いが衰えていない。
今回の行動はソ連統治に抗議した平和的なデモ「バルトの道」から30年となるのに合わせ企画された。1989年8月23日に行われたこのデモでは、バルト3国で推定200万人が600キロの「人間の鎖」を形成した。
香港の「人間の鎖」が始まったのは現地時間午後8時ごろ。デモ隊が手をつなぎ、地下鉄3路線の沿線で「香港の道」を形成した。
デモ隊は地下鉄3路線に沿って人間の鎖を作ることを計画/map4news.com/HERE
ソーシャルメディアで共有されたパンフレットでは、交通や市民生活を乱す意図はないと説明。「香港の連帯と決意を強化する象徴的な運動であり、国際舞台に私たちの声を届ける願いを込める」としている。
今週末は「人間の鎖」の他にも複数の行動が計画されている。香港でのデモは12週末連続となる。
24日には香港国際空港の「ストレステスト」を予定。あらゆる手段を通じて空港に向かい、空港の交通に負荷をかけ、交通量の増大を生じさせる考えだ。主催者はデモ隊に対し、可能な限りゆっくり移動して最大限の混乱を引き起こすよう呼び掛けている。
ただ、高等裁判所は23日の命令で、デモ隊の空港立ち入りを禁じる措置を延長した。
このほか24日には九竜にある観塘、25日にはセン湾と葵青でもデモが予定されている。