香港デモ17週目、警察が「青い水」噴射も 国慶節控え
香港(CNN) 週末ごとに反政府デモが繰り返されている香港で29日、無許可のデモ隊と警官隊が衝突し、警官隊が青い染料の入った水を噴射して強制排除を図った。
中国が建国70周年を祝う10月1日の国慶節を前に、香港では連続17週目となるデモが展開された。
29日のデモは主催者から当局への事前申請がないまま、数千人が繁華街を行進。当初は平和的なデモだったが午後になって警官隊と衝突し、一部の参加者が路上で火炎瓶を投げたり、タイヤに火をつけたりした。
警官隊は立法会(議会)周辺のデモ隊に対して催涙スプレーのほか、青い染料を混ぜた放水銃で反撃した。染料は後日、参加者を特定しやすくする目的で使われている。
28日にも2014年の「雨傘運動」が始まった日から5年の節目を記念した集会が開かれ、参加者の一部が政府ビルにれんがや火炎瓶を投げつけるなど暴徒化。放水銃を使う警官隊と衝突した。
中国の国慶節では、習近平(シーチンピン)国家主席の前で大規模な軍事パレードが実施される予定。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官も30日、行事に参加するため北京へ向かう。香港では国慶節に合わせたデモも計画されている。