台風19号、交通網に影響 運休・欠航相次ぐ
(CNN) 大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、国内の鉄道や空の便では運休や欠航の発表が相次いでいる。旅行客などこれらの交通機関の利用者らは、ここへ来てそれぞれの計画の変更を迫られそうだ。
米国の合同台風警報センターは、台風19号の区分を一時期の「スーパー台風」から引き下げてただの「台風」とした。それでも最大瞬間風速は75メートルと、その勢力はカテゴリー4のハリケーンに相当する強さを保っている。
現在、台風19号は時速22キロ程度のスピードで北北西に移動中。今後24~36時間のうちに本州に接近・上陸するとみられる。
羽田・成田両空港を発着する便は12日、欠航が相次ぐ。影響は少なくとも1187便に及び、19万人近い乗客の移動に支障が出そうだ。
このうち全日空は国内線490便、国際線112便の計602便を欠航とした。日本航空は国内線513便、国際線72便の計585便が欠航。影響を受ける乗客の数は全日空が10万1000人、日本航空が8万8000人とされている。
鉄道各社も12日を通して運休や、本数を減らしての運転を実施する予定。運行状況はウェブサイトなどで随時更新するとしているが、情報筋によれば首都圏の鉄道のほとんどの路線は、12日の正午前に運休する見込みだという。また東京と大阪を結ぶ東海道新幹線について、JR東海は12日からほぼすべてを対象に計画運休を行うと発表した。
首都圏の道路も台風の接近に伴い通行止めが増える見通しで、車による移動にも注意が必要となりそうだ。