英国とEU、新たな離脱条件で合意 議会承認は難航へ

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離脱条件の合意を受け握手を交わすジョンソン英首相(左)とユンケル欧州委員長/KENZO TRIBOUILLARD/AFP/AFP via Getty Images

離脱条件の合意を受け握手を交わすジョンソン英首相(左)とユンケル欧州委員長/KENZO TRIBOUILLARD/AFP/AFP via Getty Images

ロンドン(CNN) 英国と欧州連合(EU)は17日、EU離脱条件をめぐる新たな合意に達した。ただ、今週末に英議会の承認を得る手続きは難航しそうだ。

ジョンソン英首相はブリュッセルでユンケル欧州委員長と共同記者会見に臨み、新たな離脱合意を「EUと英国の双方にとって非常に良い合意だ」と評価。英議員が結束して離脱を実現することを望むと述べた。

ただ、直後に北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)が19日の下院採決で合意案を支持しない方針を表明し、ジョンソン氏にとっては大きな打撃となった。

DUPは声明で「我々は一貫して、北アイルランドの長期的な経済上憲法上の利益にかない、連合王国の一体性を守る取り決めについてのみ支持を検討するとの立場だった」と説明。今回の提案は北アイルランド経済に恩恵をもたらさず、連合王国の一体性を損なう内容だと指摘した。

EUのバルニエ首席交渉官が説明した合意内容によると、北アイルランドは今後も物品に関する「一定」のEU規則に従い続ける。英国の関税領域にとどまる一方、引き続きEU単一市場への入り口となる。北アイルランド議会には、4年ごとにEU規則の適用継続の是非を判断する機会が与えられる。

ただ、北アイルランドは英本土の関税領域にとどまるものの、英EU間の関税上の境界の管理は北アイルランドと英本土の境界で行われることになる。

アイリッシュ海に事実上の国境線をつくり出すことになるため、ジョンソン氏は大きく譲歩した形となった。DUPが不支持を表明した理由もここにある。

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