ビクトリア滝も枯渇、数千万人を襲う飢え アフリカが目の当たりにする気候変動の影響
しかし富裕国と違ってアフリカ諸国は、気候変動に備えるための資金力も組織力もない。
「このままの状況が続けば、大気中の温暖化ガスが増え続け、50年後のアフリカ南部は今とは似ても似つかない姿になるだろう」とエンゲルブレヒト氏は予想する。
同氏によると、干ばつや熱波は今後も続き、今年3月にモザンビークとジンバブエを襲ったような大型サイクロンの勢力は一層強まり、南アフリカのケープタウンで水がほぼ底を突きかけたような極端な水不足は3倍の頻度で起きるようになる。
気候変動モデルでは、トウモロコシのような主食となる作物が育たなくなり、何百万人もの家計を支える牧畜も不可能になると予想されている。