カナダ東部で記録的な大雪、非常事態宣言続く
(CNN) カナダ東部のニューファンドランド島が記録的な大雪に見舞われ、住民は週末にかけて、道路や車の上に深く降り積もった雪をかき分ける作業に追われた。
同島のセントジョンズ国際空港では、17日の降雪量が76.2センチに達し、過去最高だった1999年4月5日の68.4センチを抜いた。
ところが住民のローラ・パーソンズさんは18日朝、外へ出てみて自分の車が雪に埋もれていないことに驚いたという。その理由は、前日に車の窓を閉め忘れたことが原因で、雪が車内に大量に積もったためだった。
息子のケニー・シャープさんは、雪が積もった車の中で大笑いするパーソンズさんの動画をツイッターに投稿。「こんな天気で大変な時に、いい笑いの種になった」とコメントしている。
ニューファンドランド・ラブラドール州では19日午前も非常事態宣言が続き、州都セントジョンズ市は、引き続き車を使わないよう住民に呼びかけた。ただ、一部の規制は同日午前に解除されてガソリンスタンドは営業が認められ、薬局も正午から午後7時まで営業できるようになった。
歩道の雪かきをする男性=18日、セントジョンズ市/Andrew Vaughan/The Canadian Press via AP
CNN系列局のCBSは18日、州の支援要請を連邦政府が承認したと伝えた。
カナダ軍は、「前例のない暴風雪」に備えて待機すると発表。除雪作業や救急センターなどへの住民の輸送、高齢者や健康不安がある人への対応に当たるとした。
CNNの気象専門家によると、同州では今後も降雪が予想される。19日午前、ニューファンドランド島の南西に位置するノバスコシア州やプリンスエドワード島に雪を降らせた低気圧は東へ進み、同日夕刻から夜間にかけてニューファンドランド・ラブラドール州を覆う見通し。