新型コロナウイルスの死者3人に、新たに139人感染 北京でも
香港(CNN) 中国の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎患者について、各地の保健当局は20日までに新たに139人の患者が確認されたと発表した。首都北京や南部広東省深圳でも患者が見つかり、発生源となった武漢を除く国内での初めての感染例となっている。
北京の保健当局は20日、市内で2人の患者が見つかったことを確認した。広東省の保健当局も深圳での患者1人について報告している。3人の患者はいずれも、以前に武漢を訪れていたとみられる。
中国国内の武漢以外の地域で新型ウイルスの感染が報告されるのはこれが初めて。国外ではタイで2人、日本で1人の患者が見つかっていた。
武漢の保健当局が20日に発表したところによると、同市では18、19日の2日間で新たに136人の患者が確認された。このうち1人は死亡し、2人は重体。33人も重い症状を訴えているという。
新たな患者を加えた中国国内の感染件数は201件、死者は3人となった。
中国は今週後半に旧正月の春節を迎える。春節期間中は通常、数億人の中国人旅行者が国内外を移動するといわれる。