遺骨遺棄で男を逮捕、自宅に持ち帰らず東京駅のトイレに放置
東京(CNN) 東京メトロ丸ノ内線の東京駅のトイレに父親の遺骨を遺棄したとして男が逮捕されたことがわかった。
男の離婚した父親は昨年9月に死亡し、新宿区役所が父親を火葬にしていた。地元メディアによれば、男は昨年11月に埋葬のために遺骨を受け取っていた。しかし、自宅に持ち帰れば母親が怒るかもしれないと恐れたという。
警察によれば、男は男子トイレの個室に遺骨を放置したとみられており、今月17日に逮捕された。
葬儀以外で公共の場に遺骨を遺棄するのは違法で罰金などが科される。遺骨の遺棄はめったにないが、高齢化が進み、墓地にかかる料金が上昇するなか、故人にどう対応するかが多くの日本人にとって問題となりつつある。
2019年の日本の死亡数は137万6000人と戦後最多となり、人口の自然減は51万2000人となった。公営の霊園の場合、順番待ちが長くなることもある一方で、私営の霊園だと場所や墓石の種類などによって50万円から数百万円の費用がかかる場合もある。