米韓合同軍事演習、規模縮小を検討 兵士も新型ウイルス感染
ワシントン(CNN) 韓国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、米国のマーク・エスパー国防長官は、米韓合同軍事演習の規模縮小を検討していることを明らかにした。
エスパー長官は鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相と共同記者会見を行い、新型コロナウイルスに関する懸念を理由に、合同軍事演習の縮小を検討していると説明。「両国が直面し得るいかなる脅威に対しても、即応態勢を維持する」と強調した。
鄭国防相は、新型コロナウイルスのために韓国は極めて深刻な状況にあると述べ、米韓合同軍事演習については両国軍の指導部が緊密に連携して適切な判断を下すと説明した。
鄭国防相によると、韓国軍では兵士13人の感染が確認されている。
これに先立ち在韓米軍は24日、同軍に所属していた元兵士の妻に新型ウイルスの陽性反応が出たことを受けて、韓国全土でリスクレベルを「高」に引き上げたと発表した。
この女性は今月12日と15日に大邱(テグ)市にある米軍の施設を訪れたと伝えられている。在韓米軍は韓国の疾病対策センターと連携して、ほかに接触した可能性のある人がいないかどうか調べているとした。
共同記者会見ではエスパー長官が韓国に対し、在韓米軍の駐留費負担を増やすよう要求した。
これに対して鄭国防相は、駐留費負担に関する交渉は現時点で膠着(こうちゃく)状態にあるとしながらも、合意できる可能性はまだあるとして楽観的な見通しを示した。