米入港のクルーズ船でも集団感染、日本国内の症例数は最大の増加
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は4日、カリフォルニア州サンフランシスコに入港予定のクルーズ船「グランド・プリンセス」で新型コロナウイルスの症例が確認され、州衛生局と連携して調査を進めていると発表した。
カリフォルニア州のニューサム知事は、グランド・プリンセスが4日夕に予定していたサンフランシスコ入港を延期したと発表。船内では乗客11人と乗員10人が症状を発症しており、入港を遅らせてCDCと沿岸警備隊、州衛生当局が調査に当たると説明した。
クルーズ船「グランド・プリンセス」はサンフランシスコへの入港を延期する/Scott Strazzante/San Francisco Chronicle/AP/FILE
オーストラリア東部のブリスベンでは4日夜、トイレットペーパーを積んだトラックで火災が起きた。消防隊が現場に駆け付けて間もなく火は消し止めた。
同国では、新型コロナウイルスの影響で日用品の不足に対する不安が広がり、トイレットペーパーなどの買いだめが発生。大手スーパーが1人当たりの購入数を制限するなどの動きに出ている。
厚生労働省によると、日本では4日に33例の症例が新たに確認された。1日当たりの増加数としてはこれまでで最多だった。これで国内の症例数は1023例(クルーズ船の706例を含む)となった。
米国ではカリフォルニア州知事が非常事態を宣言した。ワシントン州キング郡は、患者の隔離施設とするために、宿泊施設を買い上げる準備を進めている。
CDCによると、米国内で確認された症例数は158例に増えた。ペンス副大統領は4日午後の記者会見で、米国民が新型コロナウイルスに感染する可能性は「依然として低い」と強調、「米国人がマスクを買う必要はない」と断言した。