飲食店経営者に禁錮723年の判決、格安シーフード詐欺で苦情殺到 タイ
(CNN) タイで飲食店を営む経営者2人が、高級シーフードビュッフェが格安で利用できると偽ったキャンペーンで客をだましたとして、禁錮723年の判決を言い渡された。
検察によると、被告人2人はフェイスブックなどのソーシャルメディアを通じ、超格安でシーフードビュッフェが利用できるとうたったクーポンを売り出し、347人がこれを購入した。値段はわずか88バーツ(約300円)だった。
ところが後に、2人はこのキャンペーンを撤回。不満を持った数百人が苦情を申し立てていた。
検察側は、「これほど質の高いフードを宣伝通りの値段で売ることは不可能だった」と指摘。被告人もそのことを認識しており、最初から約束を守るつもりはなかったと断じた。
2人は昨年9月に逮捕され、以後そのまま拘置されていた。
タイの裁判所は複数の罪に問われた被告人に対して長期の禁錮刑を言い渡すことがある。ただし、タイの法律では20年を超す服役を認めていない。
検察によると、被告人2人は罪状認否で起訴内容を認めていた。これを受けて刑期は1446年から723年へと減刑された。同時に180万7500バーツ(約620万円)の罰金も命じられた。