駐韓米大使、物議の口ひげそり落とす 「マスク着用には暑すぎる」
(CNN) 韓国駐在のハリー・ハリス米大使が、トレードマークだった口ひげをそり落とした。蒸し暑いソウルで口ひげの上にマスクを着けるのは不快だったと説明している。ハリス大使の口ひげは、東条英機などかつて日本が朝鮮半島を占領した時代の日本人指導者に似ているとして、非難の的になっていた。
ハリス大使はソウル市内の理髪店で口ひげをそり落としてもらい、在韓米大使館の公式ツイッターに25日、その時の動画を掲載した。動画の中でハリス大使は、ソウルの夏は蒸し暑いと愚痴をこぼし、理髪店の椅子に座って口ひげを完全にそり落としてもらっていた。
後に自身のツイッターで、「こうしてよかった。私にとってはひげを残すかマスクをやめるかの選択だった。両方を取るには、ソウルの夏は蒸し暑すぎる」とこぼしている。
With help from his Senior Advisor @sykimsy, @USAmbROK Harris visited a classic local barbershop to become a little "cooler" during the hot summer months. Curious about how it went? Watch the video to find out more. pic.twitter.com/cpabketRfd
— U.S. Embassy Seoul (@USEmbassySeoul) July 25, 2020
韓国は新型コロナウイルス対策として、マスク着用と検査、接触者の追跡を徹底させ、高く評価されている。
米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、これまでに確認された症例は1万4000例、死者は299人にとどまる。
ハリス大使は2018年に着任したが、口ひげを生やした風貌(ふうぼう)をめぐって、1910年~45年に日本が朝鮮半島を占領した時代の指導者だった昭和天皇や東条英機などに似ているとして、現地で批判の的になっていた。
ハリス大使は日本生まれ。母は日本人、父は米国人の海軍士官だった。