無人島に漂着の3人、砂に描いた「SOS」で無事救助 ミクロネシア
香港(CNN) 太平洋の島国ミクロネシア連邦でボートが無人島に漂着し、乗っていた3人が砂浜に大きく「SOS」の文字を描いた。米空軍やオーストラリア海軍の協力で、3人は無事に救助された。
ボートは先月30日、ミクロネシアのプルワト環礁から約42キロ離れたプンナップ島へ向かった。しかしコースを外れて燃料が切れ、目的地から190キロ離れた小さな無人島、ピケロット島に漂着した。
3人がプンナップ島に到着せず行方不明になったため、米領グアムの沿岸警備隊が捜索への協力を呼び掛けた。
グアムのアンダーセン米空軍基地から出発した空中給油機が空から3時間にわたって捜索し、最後に雨雲を避けようと方向転換したところで無人島を発見。よく見るとSOSの文字が描かれ、そのわきにボートが止まっていることが分かった。
近くを航行していた豪海軍艦が連絡を受け、ヘリコプターで島に食料と水を届けた。兵士らが3人の身元と、大きなけががないことを確認した。
一方で、ハワイから現地へ向かった米沿岸警備隊の輸送機が無線機を投下。3人はこれを使って、地元から派遣されたミクロネシアの巡視船と連絡を取り、午後8時ごろに無事救助された。
米沿岸警備隊の発表によると、新型コロナウイルス感染対策として、現地に駆け付けた軍要員と3人には接触を最小限に抑え、互いに距離を置くよう指示が出たという。